酸素による変質を防止する方法として、脱酸素剤封入包装、不活性ガス発生剤封入包装というものがあり、適切封入量ならば袋内酸素を完全に吸収することができるとされています。
食品内部に含有する酸素まで吸収するということで、酸素除去効果は十分といえるでしょう。
酸素ガスの透過防止には、酸素ガスを透過しにくい包装材料を選ぶことが前提です。
酸素ガス高遮断性の包装材料のハイガスバリア包材が必要とされていると聞きます。
光線による変質というと電磁波によるものが多いそうです。
食品の化学的変質を左右する電磁波というのは、紫外線と紫外域に近い可視光線(紫外線域)のことを指します。
食品は紫外線域というものの外的なインパクトによって色、風味、テクスチャーなどに大きな変化を受けるそうです。
紫外線域の変質メカニズムというのは、食品中の油脂分が光線にあたると、カルボニル基が遊離してラジカルな物質を生成して、増感効果作用と相まって自動酸化や褐変が進むそうです。
変質防止をするために、紫外線域を遮断することが重要となるでしょう。
着色フィルムの光透過率や各種光源の非特性エネルギー分布を調べることで、色相と光源によって差があることがわかってきました。
透過を減少させるものとして、印刷インキによるものがあるそうです。
印刷インキによって品質低下阻止が臨めるそうです。とくに赤色インキが紫外線透過を阻止すると言われています。
即席ラーメンの全面印刷やハム・ソーセージの赤色なんかもその品質低下阻止のためのものでしょう。
紫外線カットインキというのは、色材顔料を細かく微細にしたインクのことだそうです。やや透明感があるそうです。食品、医薬品の透明なプラ袋に使用しているそうです。 紫外線カットフィルムはガラス窓などに貼るものです。