食品包装のあれこれ
1月 3, 2021

包装とガラス容器について考える

包装でガラス容器で、ワイン容器が3500年前から使われています。ガラス容器の特長は、酸素と水蒸気や揮発性物質などを全く通さないところです。また、内容物の保存性が良いというのと、耐熱性があるということ。重量感もあります。さまざまな形、色や飾りをつけることで高級感が与えられるということもあります。透明なので、中身が見えて安心感を与えることもできます。リユース可能なリターナブル容器となることも特長です。ただ、重たいというのは短所といえます。ガラス容器というのは、一定重量の溶融したガラスの塊を粗型に落としておおよその瓶の外形をつくります。そのあと、仕上げ型の中で空気を吹き込んで成型します。これにより、さまざまな形状のものをつくることが可能です。口の形もいろいろと変えることができます。ガラス瓶は割れやすいですが、その原因として、表面に細かいキズが付いているということがあげられます。これがきっかけになって壊れてしまうことがあります。表面を補強すること、そしてもっと薄肉化や軽量化をはかるためにさまざまな表面処理が行われています。酸化すずまたは酸化チタンの沈着、軟らかな高級感のある曇りを与えるフロスト処理、プラスチックのコーティング、ガラス粉末と顔料を混ぜたものを表面に印刷して加熱溶着させる方法があります。これらの方法で、加飾と破損防止を兼ねた種々の表面処理が行われてます。ガラスコップにも熱処理などによって口部が強化されたものがあります。家庭で用いられる耐熱ガラス製食器は、熱膨張係数が一定以下に定められています。ガラス製薬品瓶は、液用と粉末または錠剤用があります。口の形はネジ口と木口があります。