フレキシブル包装は、昭和20年代後半から急激に普及してきた技術だそうです。そのフレキシブル包装の発展の基盤となった当時の技術を見てみましょう。昭和38年3月に、日本包装技術協会が設立されました。同協会が「包装技術便覧」を発行したのは昭和40年11月です。そこには、「包装については、適切な指導書を欠き、この部門に携わる方々を困惑せしめておりました」と書かれていたそうです。この本はとても広い領域で非常によくまとまっているそうです。プラスチックフィルムに関しては、昭和41年に高橋儀作氏の「プラスチックフィルム」が出版されたそうです。食品の保存性についての本もあります。食品の加工、貯蔵の時の色素変化などにかんする書物が少なかったそうで、そういったことも明快に書かれていると高い評価を受けたといわれています。
2月 3, 2023