油脂の酸化を防ぐ手段としては、包装容器の遮光が最良でしょう。色の付いた遮光フィルムを容器に貼り付ければよいのです。例えば透明なガラス瓶を包装容器として用いると、紫外線を防ぐことはできますが、5000オングストローム前後の光そのものを遮断することが出来ないため、内容物である油はすぐに劣化してしまいます。
そこで赤褐色のフィルムをガラス瓶に貼り付けて、油の鮮度を保つのです。しかし赤褐色のフィルムには一つの欠点があります。それは、消費者の購買意欲を下げてしまうという問題です。
ビール瓶を想像すれば分かりますが、濃い褐色のフィルムを貼ってしまうと、デザインが損なわれてしまいます。透明な容器の方が清潔感を得られるものですし、中身が見えないのも不安を抱かせます。つまり消費者は透明な容器を好む傾向にあるということが言えると考えられます。